Capella Kyotoは2026年3月22日、京都・祇園南側に正式開業した。敷地は建仁寺に隣接し、かつては百年の歴史を持つ小学校と宮川町の稽古場があった場所で、都市再生の事例として位置づけられる。建築はKengo Kuma & Associatesが担当し、インテリアデザインはBrewin Design Officeが手がけた。両者の協働により、この新しいホテルは独立したランドマークとしてではなく、周辺の東山エリアの街並みと結びつく存在として生まれている。
ホテルの敷地は建仁寺に隣接し、かつては百年の歴史を持つ小学校と宮川町の稽古場があった場所。 画像: Capella Kyotoかつての稽古場の建物は、大屋根の意匠を残しながら改築され、外壁は黒を基調としている。これは周囲の町家建築群の色合いやボリュームと呼応するよう意図されたものだ。ホテル全体は4階建てで、客室数は89室、うち29室がスイート。6室のOnsen Suitesを含み、客室面積は50平方メートルから。
建築はどのように街並みと呼応しているのか
ロビーのスロープは外側の道路と平行に設計されている。この手法により、賓客が通りからホテルへと入る動線は連続的なものとなり、明確な折れ曲がりや儀式性の強い入口で内外を区切ることがない。入口空間にはさらに、工芸家・藤井桃子が伝統的な藁編み技法で手がけたインスタレーションが設置されており、訪れる人が中に入る前に最初に目を留める場所となっている。これはホテルが地域の工芸伝統との結びつきを試みるデザイン思想とも呼応している。
ロビーのスロープは通りと平行に配置され、賓客をホテル内部へと導く。 画像: Blues To
Capella Kyotoの客室空間。 画像: Blues Toロビーとレストランは、水を湛えた中庭を囲むように配置されている。中庭には旧校舎時代から残る桜の古木があり、建築と敷地の歴史を結びつける実在の存在となっている。地下階にはAuriga Spaが設けられ、動線には巨石と水の流れを取り入れた造園が配置され、上階の藁と木質を基調とした素材感とは対照をなしている。
入口空間のインスタレーションは工芸家・藤井桃子が伝統的な藁編み技法で手がけたもの。 画像: Capella KyotoSoNoMaとSingleThreadの関係とは
ホテル内のレストラン、SoNoMaはカリフォルニアのミシュラン三つ星レストラン、SingleThreadのチームが手がける。店内はバーカウンター席のみ14席という、一般的なホテルのメインダイニングと比べて明らかに小規模な構成だ。ここで触れているミシュラン三つ星の評価はカリフォルニアのSingleThread本店に対するものであり、チームの経歴と、京都のSoNoMa自体の評価は別のものである。
SoNoMaはSingleThreadのチームが手がけ、店内はカウンター席14席のみ。 画像: Capella Kyoto14席のカウンターと89室の客室という規模は、宿泊と特定レストランでの食事の予約が同一のものではないことも示している。京都の旅程にSoNoMaを組み込みたい場合は、レストラン公式の予約窓口を通じて開催回、席数、適用条件を確認すべきであり、宿泊予約をもって席が確保されたものと見なしてはならない。
工芸体験と客室構成の現状
ホテルのデザインには随所に日本の伝統工芸の語彙が取り入れられており、入口の藁編みインスタレーションから、漆器や金継ぎといった文化体験の方向性に至るまで、Capella Kyotoが地域の職人の伝統との結びつきを目指す姿勢と呼応している。文化体験と客室は別個の予約項目であり、計画時にはホテルに当該期間の内容、使用言語、所要時間を確認するとよい。
カペラ京都のジュニアスイート。 画像: Capella Kyoto客室構成について言えば、89室のうち29室がスイート、そのうち6室がOnsen Suitesを含む構成であることは明確になっている。したがってOnsen Suitesが館内全体の部屋タイプを代表するものではない。部屋選びの際は、実際の部屋タイプごとに面積、バスルーム、その他の設備を確認したうえで、滞在日程に応じて料金を比較することが望ましい。