トップ画像と本文の写真は、Kiwi Leeのlululemon旅行スタイリング企画の公式写真です。今回取り上げるパリ・ファッションウィークの現場写真ではありません。写真提供/lululemon。
Kiwi Leeの2026年パリ・ファッションウィークの記録を振り返ると、最も印象的な手がかりはショーでのスタイリングだけではなく、仕事のリズムや日常の映像との向き合い方の再編成にもある。5月に公開されたインタビューで彼女は、スマートフォンとCCDカメラで生活を記録していることを語り、マレ地区でヴィンテージショップを巡る習慣にも触れた。こうしたディテールは、ファッションウィークを読み解くもう一つの視点を与えてくれる。服は仕事の一部であり、個人の服選びと街を眺めるペースもまた、スタイルを構成する要素なのだ。
15歳でこの世界に入り、ファッションウィークに異なる記録を残す
Kiwi Leeは15歳でモデルの仕事を始め、このインタビュー時点で約20年のキャリアを積んでいた。かつてパリを訪れていた頃は、ショーを見る数やスケジュールに注意を向けていたと振り返るが、今はむしろ自分自身の状態を重視するようになったという。今回スマートフォンとCCDで生活を記録したことで示されるのは、完成されたスタイリングの数々だけでなく、仕事の合間に見た街の断片でもある。
lululemonの旅行スタイリング企画で白いショート丈ジャケットを着たKiwi Lee。写真提供/lululemon。パリ・ファッションウィークの現場写真ではありません。編集の視点から見ると、この変化によってファッションウィークの映像は二つのスケールを同時に保持できるようになる。ブランドのスタイリングは服の完全な組み合わせを見せ、携帯型カメラは個人のまなざしの選択を残す。両者は互いに取って代わる必要はない。映像を読み解く側にとっても、スタイリング企画と私的な生活記録を区別することは、すべての写真を同じ撮影タスクとして扱ってしまう誤りを避けることにつながる。
マレ地区のヴィンテージショップ、好みは90年代のすっきりとしたカッティング
彼女が挙げたパリのヴィンテージショップには、NUOVOとNUMERO 13が含まれており、好みは1990年代のすっきりとしたカッティングのアイテムだという。ここから読み取れる服選びの手がかりは、年代とシルエットであり、単に古着かどうかというタグの有無ではない。ヴィンテージを軸にパリ散策を計画する際には、この二つの店名が調査の出発点となるだろう。実際の営業時間や在庫については各店舗に確認する必要がある。
ヴィンテージとショーの新作は、それぞれ異なる視点を提供してくれる。前者は既存の一着の比例、素材、保存状態から出発でき、後者はブランドのその季節全体のコーディネートを示す。両者を並べて見る意味は、どちらがより洗練されているかを判断することではなく、個人がさまざまな出所からどのように自分のクローゼットを築いているかを観察することにある。
オリーブ色のベスト、黒いトップス、白いショートブーツを合わせたKiwi Leeのブランド写真。写真提供/lululemon。パリ・ファッションウィークの現場写真ではありません。Louis Vuittonの3スタイル、それぞれどんなディテールで構成されているか
当時公開されたパリの写真の衣装クレジットには、Louis Vuittonのゴールドのニットトップスとドレープのかかったチェック柄スカートの組み合わせが含まれる。もう一着は、リボンタイのブラウスに黒のパンツ、イヤリングを合わせたスタイルだ。さらに、ゆったりとしたきらめくニットカーディガンに、フレアスリーブでリボンカラーのブラウスとメガネを組み合わせたスタイルもある。この3つのスタイリングによって、ニットの質感、スカートのドレープ、襟元のラインをそれぞれ読み解くことができ、ブランド名だけにとどまらない見方が可能になる。
Kiwi Leeのパリでの経験に戻れば、ヴィンテージへの好み、その季節のスタイリング、そして携帯型カメラによる映像が、この記録をともに形づくっている。これが示すのは2026年春に公開された個人のスタイルの断片である。その時々の服選びと撮影方法を具体的な時間の中に留めておくことは、一度のスタイリングを彼女のすべての場面に固定したイメージへと引き延ばすよりも、仕事と生活に応じてスタイルがどのように変化していくかを見つめる助けとなる。