旧作を一巡りツアーで回ったら、逆に新曲が書きたくなった——これが今回の Death From Above 1979 のカムバックの出発点だ。Sebastien Grainger と Jesse F. Keeler はこの2年間、1st アルバム『You're a Woman, I'm a Machine』の20周年、2nd アルバム『The Physical World』の10周年をそれぞれツアーで回った。毎日旧曲を歌い続けるうちに、2人は引き出しにしまい込んでいた秘蔵のデモを引っ張り出し、バンドにとって6年ぶりとなる新作アルバム『Private Lives』を作り上げることを決めた。
同名リードシングル「Private Lives」は本日(9月29日)正式に配信開始となった。2人はこの曲が「過剰露出の時代にプライバシーを求める」というテーマに焦点を当てていると語る。「僕らはしょっちゅう、お互いに最もプライベートな瞬間や最も静かな思考をシェアするよう迫られている。何のためかって?大抵は安っぽい消費のフィードバックループの一部になるだけなんだ」。ただし、2人はこの曲があくまで「クレイジーなリフとワイルドなロックナンバー」であることも強調している。ミュージックビデオは Eva Michon が監督を務め、俳優の Kim Bodnia がダンスシーンを披露している。2人はこの全10曲のアルバムを「電力という純粋な産業的魔法への再誓約」だと表現し、「Kim Bodnia が映像の中で見せたダンスパフォーマンスのように、僕らは何をやるにも余力を残さない主義なんだ。やるなら全力、やらないなら何もしない」と語った。
『Private Lives』はバンドの古巣レーベル Last Gang/MNRK から1月29日にリリース予定。収録曲は以下の通り:
Private Lives
Escape From Steeltown
Mystery(featuring CSS)
Hi Lo
Put Up/Shut Up
Dreams
Drunk In Tokyo
Like My Ex Did
TV Don't Talk Back
Late Stage Liberal
北米ツアーは2月にスタート、米加合わせて30公演以上を予定
新作の発売に合わせて、Death From Above 1979 は北米ツアーも同時に発表。来年春に開催される。ツアーは2月2日、アリゾナ州テンピの The Marquee を皮切りにスタートし、サンディエゴ、ロサンゼルス、サンタアナ、サクラメント、サンフランシスコを経由。2月下旬にはオンタリオ州とケベック州の複数都市を巡り、3月にはボストン、ブルックリン、フィラデルフィア、ワシントンD.C.、ピッツバーグ、デンバー、シカゴ、セントルイス、ミネアポリスを横断、さらにバンクーバー、ポートランド、シアトルへと続き、3月31日にシアトルの The Crocodile での公演をもって締めくくられる。チケット情報はバンドの公式ページで確認可能。
バンドの前作『Is 4 Lovers』は2021年のリリース時に NME から星4つの評価を獲得し、「デビュー作以来最高の作品」と評された。当時 Grainger は NME に対し、そのアルバムはテーマ的に『You're A Woman, I'm A Machine』への回帰だと語っていた。「これは僕が過去2作のように外側を見るのではなく、内側を見つめ直した作品なんだ……これを1作目と結びつけて考えているのは、あの頃は自分の身の回りの小さな世界しか意識できていなかったからなんだ」。