722本の論文草稿、372の数学的難問、そして1件あたり平均してChatGPT Proの約3時間分の利用量――これが今回OpenAIが公表した規模だ。だが本当に注目すべきはその手法である。OpenAIが『Scientific American』に語ったところによれば、ほぼすべての論文は単一のプロンプトを単一のAIエージェントに与えることで作成されたという。
これらの論文草稿はすべてGitHubにアップロードされ、OpenAIが新たに設立した諮問グループ「数学・人工知能諮問委員会」(Advisory Group on Mathematics and Artificial Intelligence、AGMAI)によって確認済みだ。先月OpenAIはすでに、自社のモデルが「数学のほぼ全分野にまたがる100以上の長年未解決だった問題を解決した」と発表していたが、今回はその具体的なリストが明らかにされた形だ。同社によれば、これらの成果を生み出したのは、まだ一般公開されていないChatGPTの先行モデルだという。
OpenAIが主張する注目すべき成果には、4次元カキヤ予想の解決、重要なコンピュータアルゴリズムのいくつかの改良、そしてリーマン予想における進展が含まれる――これらのうちどれか一つでも証明されれば、数学界にとって大きな出来事となる。同社は発表文の中で、今回はまずGitHubリポジトリという形で公開し、論文の改訂や引用の仕組みも併せて提供するとしつつ、「委員会の基準に合致する他のコミュニティホスティング方法も引き続き模索している」と述べ、今後の発表では引用規範や数学的論証、提示方法についてさらに充実させることを約束した。






