ÉTAT HER

ビーチ・ボーイズ、「Pet Sounds 60」ツアー各地公演を直前中止―Mike Loveの体調に再び不安の声

9月24日再開予定だった「Pet Sounds 60」60周年ツアーで、マサチューセッツ、ペンシルベニア、サウスカロライナの各公演が開演間際に中止となった。理由については公式からのコメントは出ていない。

ビーチ・ボーイズ、「Pet Sounds 60」ツアー各地公演を直前中止―Mike Loveの体調に再び不安の声

本来なら今日(9月24日)再開されるはずだったビーチ・ボーイズの公演だが、ステージの照明が灯る前に消えてしまった。バンドはマサチューセッツ州とペンシルベニア州の2公演、さらにサウスカロライナ州の2公演を直前になって取りやめ、公式からは一切説明がなされていない。

今回の「Pet Sounds 60」ツアーは、そもそも順風満帆とは言えなかった。昨年7月にも、バンドは唯一残る創設メンバーMike Loveを休養させ「充電」させるという理由で、9月公演の延期を発表していた。そして実際にその日が訪れた今、公演は直接キャンセルとなり、この「充電計画」は再び水泡に帰した形だ。

公演を受け入れる予定だった会場側からはコメントが出ている。ペンシルベニア州クエーカータウンのUnivest Performance Center、およびサウスカロライナ州ノースマートルビーチのAlabama Theatreは、いずれも「制御不可能な事情」(circumstances beyond our control)によるキャンセルだとしているが、具体的な理由についてはこれ以上の説明はない。NMEはビーチ・ボーイズのマネジメントに問い合わせているが、まだ回答は得られていない。

Loveの声の状態に対する懸念は、実はツアー期間中ずっと続いていた。5月30日の公演後、Slate誌の批評は彼の声を「囁くほど弱々しく、不明瞭で違和感があり、ほとんど聞き取れない」と評した。この批評が掲載されて数日後、ビーチ・ボーイズはLoveの原因不明の体調不良を理由に、一連の公演をキャンセルしている。

Loveは現在、バンド唯一の創設メンバーとなっている。Bruce Johnstonは今年に入って脱退し、バンドの象徴的なリードボーカルであったBrian Wilsonは、昨年6月に82歳で他界した。NMEは追悼記事の中でWilsonを「文化を定義したイノベーターであり、ポップミュージックの一つの覚醒を体現した存在」と評し、彼が「ポップ・シンフォニーの遺産一式」を残したと記している。

バンドは10月9日にイリノイ州ブルーミントンのGrossinger Motors Arenaで公演を再開する予定だが、これが予定通り行われるかどうかについては、現時点でさらなる情報はない。

関連記事

テイラー・スウィフトが監督デビュー、新曲「Patient Zero」のMVをVMAs 2026で世界初披露
Culture

テイラー・スウィフトが監督デビュー、新曲「Patient Zero」のMVをVMAs 2026で世界初披露

ダコタ・ジョンソンとコリン・ファレルが出演する新曲「Patient Zero」のミュージックビデオは、テイラー・スウィフト自身の監督作。今週日曜のVMAsで初公開され、撮影はオスカー受賞の名手エマニュエル・ルベツキが務めた。

Dolly Partonが遺した最後の歌声、U2新作『Carnaval De Luz』に収録決定 11月13日リリース
Culture

Dolly Partonが遺した最後の歌声、U2新作『Carnaval De Luz』に収録決定 11月13日リリース

U2の16作目となるスタジオアルバム『Carnaval De Luz』が発表された。タイトル曲に先立ち〈Silencio〉が先行公開。収録曲〈Torn〉は、生前のDolly Partonが最後に録音したボーカルを収めたデュエット作品となる。

The Prodigy「Breathe」、30年の時を経て12インチ・レコードで再登場
Culture

The Prodigy「Breathe」、30年の時を経て12インチ・レコードで再登場

The Prodigyの名曲「Breathe」が30周年を迎え、11月13日にXL Recordingsから12インチ・アナログとして再発。オリジナル、インスト、リミックス2種を収録した記念盤。

Ed Sheeranのツアーを外されたMacklemore、独自に「Free Palestine」ツアーを立ち上げる
Culture

Ed Sheeranのツアーを外されたMacklemore、独自に「Free Palestine」ツアーを立ち上げる

10月、ダブリン・パリ・ロンドンの3都市でチャリティー公演を行うMacklemore。収益はすべてパレスチナ支援団体へ寄付される予定で、これは以前Ed Sheeranのツアー中に「Free Palestine」と叫んだ末に降板となった経緯を受けての動きだ。

「動物園を出る」という一言に込められた喪失の痛み:Renny Conti新作『Split Second』
Culture

「動物園を出る」という一言に込められた喪失の痛み:Renny Conti新作『Split Second』

埠頭で過ごす静かなひとときと、弟を亡くした悲しみを織り交ぜた10曲――静かでありながらずっしりと胸に響くその作品が、ブルックリン出身のシンガーソングライターRenny ContiによるMom + Pop移籍後初のアルバム『Split Second』として9月25日にリリースされる。

ツアーのボーナス曲一曲が新作アルバムに変貌――ジュリア・ホルター『Materia』誕生の裏側
Culture

ツアーのボーナス曲一曲が新作アルバムに変貌――ジュリア・ホルター『Materia』誕生の裏側

もともとはツアーのセットリストに加える新曲を一曲だけ書くつもりだったジュリア・ホルター。古いLogicのファイルを引っ張り出して手を加えているうちに、2020年から2024年にかけての制作物をまとめた新作アルバム『Materia』が完成してしまった。