ÉTAT HER

注目ポイント|Lucy Dacus、マスターテープを取り戻した日に付箋に書いた昔の曲を提出

要点を整理すると、Lucy Dacusが『No Burden』10周年リマスター版をリリース、当時未発表だった〈No Thank You, I Love You, Goodbye〉を収録。妊娠中のJapanese Breakfastの代演も務め、〈Paprika〉をカバーしてMichelle Zaunerに敬意を表した。

注目ポイント|Lucy Dacus、マスターテープを取り戻した日に付箋に書いた昔の曲を提出

自分のマスターテープを取り戻したその日、Lucy Dacusが最初にやったのは、10年前に付箋やナプキンに書いたまま、アルバムに入れずにいた1曲を補完することだった。〈No Thank You, I Love You, Goodbye〉と名付けられたこの曲は、2016年のデビューアルバム『No Burden』の10周年リマスター版と共にリリースされ、今回の再発における唯一の新規コンテンツとなっている。

Dacusはソーシャルメディアに投稿した長文の中でこう振り返っている。これらの曲を書いていた当時、彼女は「まだ自分をミュージシャンと呼べる状態ではなかった」という。映画館のチケット売り場、学校の卒業アルバム編集、レストランのホール係と仕事を転々としながら、月195ドルの家賃を稼ぐために友人2人とひと部屋をシェアしていた。歌詞はシフトの合間に頭の中で書き、付箋やナプキンにメモし、帰り道で口ずさんでメロディーを固め、寝る前にギターのパートを考えた。「誰にも聴かれないと思っていた。多くても50人くらいで、その50人が誰なのかも自分でわかっていた」と語る。

このアルバムを改めて聴き直して、彼女は当時「まだ自分の声を見つけていなかった」ことに気づいたという。アクセントも今よりもう少し南部っぽく、「無意識にそのアクセントを消してしまっていたのかもしれないと思うと、少し悲しくなる」と話す。当時のレコーディングはわずか1日しか時間がなく、もっと時間に余裕があれば「良い意味でも悪い意味でも」より安定した状態を見つけられたかもしれないと振り返った。

〈No Thank You, I Love You, Goodbye〉はまさに『No Burden』と同時期に書かれた曲で、今回新しいジャケットとともに発売されるリマスター版のラストに収められている。

再発に加え、Dacusはシアトルで開催されたBumbershoot音楽祭でも代演を務めた。もともと出演予定だったJapanese Breakfastが妊娠のため欠席となり、彼女がその出演枠を引き継いだ形だ。ステージ上ではMichelle Zaunerの〈Paprika〉をカバーし、敬意を表した。

Dacusが昨年リリースしたアルバム『Forever Is A Feeling』が現時点での最新作となる。今年に入ってからは、Newport Folk FestivalでのHayley Williamsのステージにゲスト出演し、Jack Antonoff、Jenny Lewis、Remi Wolf、WednesdayのKarly HartzmanやJoy Oladokunらとも共演した。また昨年8月にはモントリオールのOsheaga音楽祭でThe Killersと共に〈Read My Mind〉を披露。さらにMustafaが主催したスーダン・パレスチナ支援チャリティーライブでは、Chappell Roanと共にThe Magnetic Fieldsの〈The Book of Love〉をデュエットした。8月のOutside Lands音楽祭では、Boygeniusのメンバーであるジュリアン・ベイカーをステージに招き、〈Bullseye〉を共演している。

関連記事

Dua Lipaの1500万ドル提訴、サムスンが却下を求め反論
Culture

Dua Lipaの1500万ドル提訴、サムスンが却下を求め反論

サムスンが無断で写真をテレビ宣伝に使ったとするDua Lipaの主張に対し、サムスン側は画面インターフェースを示しただけで起用を意味しないと反論し、裁判官に却下を求めている。

2027年、Oasisが世界ツアー全38公演を始動 マンチェスター本拠地では11公演連続開催
Culture

2027年、Oasisが世界ツアー全38公演を始動 マンチェスター本拠地では11公演連続開催

2027年開催の「Oasis Live '27」ツアーがOasisにより正式決定した。スコットランド、英国、欧州大陸、米国を巡る全38公演のうち、地元マンチェスターでは11公演が連続で組まれている。販売方式は事前登録による抽選コード制となる。

オリジナルメンバーでのBlack Sabbath新作再結成、Tony Iommiが断った理由とは
Culture

オリジナルメンバーでのBlack Sabbath新作再結成、Tony Iommiが断った理由とは

Black Sabbathのオリジナルメンバーによる新作アルバムをAndrew Wattが提案したことがあり、Tony IommiはClassic Rockのインタビューでこれを断った経緯と、2013年作『13』との関わりを明かした。

注目ポイント|LE SSERAFIM、3年ぶりにBlizzCon復帰 レザー衣装に隠されたOverwatchキャラクターの秘密
Culture

注目ポイント|LE SSERAFIM、3年ぶりにBlizzCon復帰 レザー衣装に隠されたOverwatchキャラクターの秘密

要点を整理すると、LE SSERAFIMがBlizzCon 2026で新曲「Made My Night」を初めて生演奏。5人のメンバーのステージ衣装はそれぞれ『Overwatch』のキャラクターにオマージュを捧げており、Kazuhaはこの曲の背景に隠されたキャラクター同士の絆についても明かした。

生オーケストラが伴奏する『ウィキッド』上映イベントが発表:シンフォニー・コンサートツアー始動
Culture

生オーケストラが伴奏する『ウィキッド』上映イベントが発表:シンフォニー・コンサートツアー始動

来年、『ウィキッド』と『ウィキッド:フォー・グッド』の上映に生オーケストラの演奏が加わり、サンフランシスコ、ニューヨーク、シカゴなどを巡るツアーが行われる。制作を手掛けるのは『ラ・ラ・ランド』のスタッフだ。

注目ポイント|ビーチで開催できず:Ocean Way Festival、初開催が海岸浸食で中止に
Culture

注目ポイント|ビーチで開催できず:Ocean Way Festival、初開催が海岸浸食で中止に

要点を整理すると、9月26日、27日に米カリフォルニア州サンタモニカ・ビーチで開催予定だったOcean Way Festivalが、ハリケーン「Marie」による巨大な波と海岸浸食の影響で、開演の数週間前に中止を発表。The KillersやJack Whiteら出演予定だったアーティストの動向は今のところ不明。