
Malcolm Todd の服選びの方法は、一見手抜きのように聞こえるが、実は一種の確信だ。「クローゼットに入っている物が全部かっこよければ、目を閉じて選んでも問題ない」。Hypebeast にこの言葉を語った時、彼の口調は軽やかだったが、その背景には彼がこの数年で積み上げてきたスタイルの直感がある——計算もせず、コーディネートの公式も使わない。頼りにしているのは「アイテムそのものが十分にかっこいい」という前提だけだ。

彼の言う「そこまで攻めていないホットテイク」とは、スラックスにサンダルを合わせること。「バーに行く時にサンダルを履くのは、足の指を風に当てたいから。見えちゃっても構わない」。この気軽さは小物にも及んでいて、ネックレス一本や個性的なメガネ一つでコーディネート全体の雰囲気が変わると彼は信じている。「ちょっとランダムな方が、むしろ新鮮に見える」。彼自身も自分のスタイルには二つの要素が混在していると認めている。一方はゆったりしたシャツ、太いフレームのメガネ、良いフィット感のデニムといったクラシックなベーシックアイテム、もう一方は「Roommates」のMVでカラフルなヘアクリップにグレーのワイフビーターを合わせたり、《The Tonight Show with Jimmy Fallon》にパンツ一丁でダークデニムとビーチサンダルだけで出演したりするような、気の抜けた瞬間だ。

この「クローゼットの中が全部かっこよければ、何を着ても大丈夫」というロジックが、彼が Gap の最新ミュージックビデオ「Denim on your own」の主役に選ばれた理由も説明している。このMVには《Obsession》の Inde Navarrette も一緒に名を連ねている。作中で彼は Robyn の名曲「Dancing On My Own」を新たに解釈しているが、Gap は原曲をそのままコピーすることを求めず、自分自身の声で表現するようにだけ伝えた。彼はこれを「コンフォートゾーンを飛び出す」練習だったと形容する。「音楽制作はそもそも恐れを知らないものであるべきだ。今回の恐れを知らない挑戦は、Gap がくれたものだ」。






