Bohemian F.C.は世界でも最も歴史あるサポーター所有型クラブの一つ。今回Massive Attackと共同デザインしたユニフォームは、利益の30%がCuba Solidarity Campaign傘下のCuba Vive Medical Aid Appeal、そしてmediCuba-Europaへ分配される。両団体とも医療物資をキューバへ届ける活動に取り組んでいる。
本体はカーキとブラックの太いストライプ柄で、襟元は赤のVネック。中央にはキューバ国旗由来の白い孤星「La Estrella Solitaria」——独立・自由・主権の象徴——があしらわれている。ストライプの間にはチェ・ゲバラの歴史的演説の文言が織り込まれ、胸元にはMassive Attackのバンドロゴ。エンブレム周辺にはアイルランド語で「love is a doing word」と記されており、これはバンドの代表曲「Teardrop」の歌詞から取られている。
襟と袖にはBohemian F.C.のブラック&レッドのカラーリングが編み込まれ、袖には3本のステッチラインが入る。裾の内側のタグには、ダブリン出身のアーティストJim Fitzpatrickによる有名なゲバラの肖像画とそのサインがプリントされている。襟をめくると、裏側にはMassive Attackの炎のシンボルが隠されており、その横にはゲバラの父の言葉が記されている——「In my son's veins flowed the blood of the Irish rebels.(息子の血管には、アイルランド反逆者たちの血が流れている)」。
Bohemian F.C.のコマーシャル・オフィサーであり、Kneecapのマネージャーも務めるDaniel Lambert氏は、このユニフォームがMassive Attackのチームと数ヶ月にわたる協力の末に生まれたものだと語る。Cuba Vive Medical Aid AppealのNatasha Hickman氏は、米国による封鎖がキューバを数十年で最も深刻な人道危機に陥れていると指摘。医療物資や燃料不足により、近年乳児死亡率が2倍に跳ね上がったとし、「キューバの人々に必要なのは制裁ではなく、連帯だ」と訴えた。
クラブとのコラボユニフォームは、Massive Attackにとって初めてではない。Oasis、Fontaines D.C.、Kneecap、JazzyもこれまでにBohemian F.C.とコラボを果たしている。そして今回のコラボは、Massive Attackが近年見せてきた政治的スタンスの延長線上にもある。バンドはつい先日、ライブでパレスチナの旗を掲げたことを理由にシンガポールから再入国を拒否されたばかり。またメンバーのRobert Del Naja氏も今年、英国政府によるPalestine Action禁止措置への抗議デモに参加し逮捕されている。ユニフォームは現在、Bohemian F.C.の公式チャネルにて販売中。