多くのアメリカの観客にとって、Lollapaloozaでのこの日のSB19のパフォーマンスは「P-pop」という言葉を初めて耳にする瞬間になるだろう。SB19自身もその重みをよく分かっている。「まず、Lollapaloozaのようなステージでフィリピンと東南アジアを代表できることは名誉なことです。でも同時にプレッシャーもあります。私たちはP-popというジャンルを、初めてそれを耳にする人たちに紹介している立場ですから」。
彼らはLollapaloozaのラインアップに名を連ねた史上初のフィリピン・東南アジア発のグループだ。そのプレッシャーに対して、SB19が選んだのは期待値を下げることではなく、準備を万全にすることだった。「私たちは卓越性と自信を持ってこのステージに向き合います。自分たちが選ばれたのは、音楽を通して伝えたいストーリーがあり、アーティストとしての自分たちの在り方があるからだと信じています」。パフォーマンスそのものより、観客に何を記憶してもらいたいかに彼らは重きを置く。「まず、私たちをアーティストとして見てほしい。自分たちで曲を書き、ライブでは自ら演奏する。そして何より、私たちを通してフィリピンという国を見てもらいたいんです。才能とストーリー、そして世界レベルの芸術性に満ちた国だということを。東南アジアから初めてこのステージに立つグループになること自体が、一つのステートメントです——フィリピンの音楽は世界の舞台に属している、ということです」。
今回のステージは、一連の躍進の先にある一つの到達点だ。グラミー・ミュージアムへの訪問、Billboard Music Awardsでのノミネート、そしてフィリピン・アリーナでのソールドアウト公演。しかしSB19は、これらのマイルストーンが自分たちの自己認識を変えることはないと語る。「私たちにとって大切なのは、常に自分自身をより良くすること、そして次に向けて準備を続けることに集中することです。これらのマイルストーンは、私たちに『訓練を続けろ、成長を続けろ、そしてこの旅の中で初心を忘れるな』と思い出させてくれるものなんです」。













