ほとんどの場合、この香水は北京でしか手に入らない——正確に言えば、王府中心19号院にある文化財保護区域内の四合院でしか買えない。Le Laboはこのルールをそのまま「SHIU 25」の販売規定に組み込んだ。年間を通じてBeijing He Yuan Labでのみ販売され、ブランドが毎年開催する「City Exclusive」ツアーの期間中だけ、一時的に他都市にも姿を現す。この頑なとも言える希少性そのものが、この香りが語ろうとしている物語なのだ。
He Yuan Labは伝統的な四合院を修復して生まれた空間で、Le Laboはwabi-sabiの美意識を古い建築の骨組みの中に落とし込んだ。「SHIU 25」のインスピレーションはここから来ている——四合院の形そのものではなく、そこに漂う、人を立ち止まらせるような静けさから。
香り自体は意図的にシンプルに構成されている。粉っぽいアイリスとフランキンセンスがトップでふわりと漂い、その下には温かく落ち着いたウッディノートが土台として広がる。過度な装飾的展開はない。Le Laboはこの構成を、Ho Woodの「より静かで穏やかな一面」と位置づけている——Shiuとは、長らくバランスと内なる平穏をもたらすとされてきた香りの言葉だ。ブランドはこの着用体験を、擦り減った木の床に光と影が差し込む隠れた庭園を歩くようなものだと表現している。柔らかく、樹脂的で、心を落ち着かせる香りだ。








