新しい建築家を呼んでリゾートを再解釈するのではなく、NOT A HOTEL AOSHIMAは今回、より直接的な決断を下した。もともとこのリゾートを手がけたShin Ohoriを再び招き、自らが何年も前に描いた建築を自身の手でアップデートさせたのだ。舞台は宮崎県青島の海沿い。新たに加わった2棟のヴィラはそれぞれ「CHILL 2.0」と「COAST」と名付けられており、その名前自体がすでに関係性を物語っている——ひとつは既存客室タイプの進化版、もうひとつは過去2種類の客室の魅力を組み合わせ再構築したものだ。
Shin OhoriはGENERAL DESIGN出身で、このリゾートの建築・空間計画を最初から手がけてきた張本人でもある。そのため新旧の建物にスタイルの断絶はなく、青島特有の高温多湿な亜熱帯植生がエリア全体を貫く背景色となっている。リゾートは同時に共用スペースも拡張し、スケートパークや緑地をいくつか追加。宿泊客が客室内で海を眺めるだけにとどまらない過ごし方ができるようになった。
CHILL 2.0:看板客室のプールをさらに拡大
CHILL 2.0はリゾートの看板客室「house of the horizon」を拡張したバージョンで、3階に位置し、最大6名まで宿泊可能。海に面した2つの寝室は共用テラスへと直接つながっており、廊下を経由せずに海風を感じられる。真の見どころは屋外空間だ。全長21メートルの無限プールは、従来のCHILLよりもさらにスケールを拡大しており、水面がそのまま地平線と溶け合うように見える。プールサイドには暖炉付きの浮遊感あるソファリビングエリアがあり、さらに奥へ進むと湯船・サウナ・水風呂が続く。これら3つの空間は動線でつながっており、場所を移動することなく一連のスパ体験を完結できる。

























