Dickiesのchore jacketがコラボ相手に困ることはないが、今回のWIND AND SEAとの組み合わせには、時間の重みが一層加わる——一方は1922年からワークウェアを作り続けているアメリカの老舗ブランド、もう一方は近年「サーフ、ストリート、日本的な要素の混淆」を最も得意とする東京発のストリートブランドだ。両者が重なり合うFW26のこのシリーズが語るのは、誰が誰を改造したかではなく、ワークウェアそのものをどう新たに着直すかということだ。


WIND AND SEA x Dickiesのアイテム数は多くなく、ワークウェアの基本アイテムを中心に構成されている:chore jacket、utility pants、そして両者のロゴを組み合わせたコラボTシャツ。素材には具体的なカラーリングや素材の詳細は記載されていないが、方向性は明確だ——Dickies本来の耐久性のあるパターンと作りのロジックを保持しながら、WIND AND SEAがプロポーションとストリートでの着こなし方を調整する。新たにシリーズをデザインするのではなく、老舗ワークウェアを現代のワードローブの文脈へと落とし込む試みだ。






