まず結論から言おう。これはファンの脳内トレードシミュレーターではない。セルティックスのバスケットボール運営部門トップ、ブラッド・スティーブンスが本当に電話を取り、ゴールデンステート・ウォリアーズの首脳陣に「ステフィン・カリーは交渉可能か」と直接尋ねたのだ。この電話そのものが、どんなトレード案よりも意味深い——現役でプレーし続けるリーグの象徴的存在に対して、あるチームが自ら値踏みの電話をかけるということは、単なる「欲しい」という願望ではなく、「実現可能性がある」というシグナルに他ならない。
セルティックス番の有力記者ジョン・カラリスによれば、この電話は決して思いつきではないという。セルティックスが手にしているカードは、以前ジェイレン・ブラウンを放出してポール・ジョージと4つのドラフト指名権を獲得したトレードの延長線上にあるものだ。ブラッド・スティーブンスは当時、これはチーム運営における柔軟性を確保するためだと語っていたが、今やその言葉には具体的な対象が生まれた。ポール・ジョージ、サム・ハウザー、そして2031年の保護なし76ers1巡目指名権、さらにもう1つの1巡目指名権——これらをパッケージにしてステフィン・カリーとのトレードを目指すというものだ。
亀裂はトレードではなく、2つのチーム構築思想の違い
ここまで話が進んだ背景には、ウォリアーズ内部の方向性のズレがある。『The Athletic』のマーカス・トンプソン記者は以前、ステフィン・カリーがチームが際限なくスター選手を追い求める方針に少し疲れを感じており、むしろチームの世代交代を橋渡しする役割を担いたいと考えていると報じていた。一方、『サンフランシスコ・スタンダード』のティム・カワカミ記者は、オーナーのジョー・ラコブの態度は明確だと語る——彼はウォリアーズがステフィン・カリー後も戦えることを証明したいのであり、一人の選手だけで一つの時代を支え続けたくはないのだと。双方とも公には決別を口にしていないが、この2つの見方を並べれば、問題の所在は十分に見えてくる——感情の問題ではなく、構想の問題なのだ。






