決勝戦が終わった時には、すでにパリ行きの荷物はまとまっていた。延長戦で決勝ゴールを叩き込み、スペインにワールドカップ優勝をもたらしたフェラン・トーレス。それからわずか数週間後、この26歳FWはバルセロナからパリ・サンジェルマンへ正式移籍。移籍金総額は約5000万ユーロ(約5784万ドル)に上る。
この移籍で最も興味深いのは金額ではなく「人」だ。トーレスがパリで再び指揮を仰ぐことになる監督は、かつてスペイン代表で彼を率いていたルイス・エンリケその人——見慣れたロッカールームの指示が、街を変えて続いていく格好だ。PSG側にとってはまさに補強の一手。ゴンサロ・ラモスがACミランへ、ランダル・コロ・ムアニがユベントスへ完全移籍したことで空いた前線のポジションに、ちょうど埋まる人材が入ってきた形だ。トーレスはここ2シーズン主にセンターフォワードとしてプレーしてきたが、サイドもこなせるため、戦術面でも柔軟性のある補強となる。






