ハリー・スタイルズ(Harry Styles)にとって今週のニューヨークは一大事だ。彼のレジデンシー公演「Together, Together」が、マディソン・スクエア・ガーデン(Madison Square Garden)でついに開幕、1ヶ月以上にわたるロングランが始まる。会場までウィリアムズバーグ橋(Williamsburg Bridge)を徒歩で渡ってやって来るのでは、という噂まで飛び交っているほどだ―彼が日頃からランニングやウォーキングを愛していることを考えれば、あながちあり得ない話でもない。
公演開幕を目前に控えた32歳の彼が、ニューヨークの街中で目撃された。その装いは意外にも、しっかり秋気分。ゆったりとしたホワイトのボタンダウンシャツに、ドレープ感のあるスラックス、頭には「techno is my boyfriend」とプリントされたキャップを合わせて。レイヤード感と落ち着いたトーンでまとめたこの着こなしは、週末にかけて冷え込んだニューヨークの気候ともぴったり重なる―Vogueの報道によれば、現地では実際に秋の訪れを告げる気温の低下が見られたという。
一方その同じ日、婚約者ゾーイ・クラビッツ(Zoë Kravitz)の装いはまったく別の季節のロジックだった。『バットマン』出演でも知られるこの女優がこの日選んだのは、ブラックのレーストリムキャミソール、デニムショートパンツ、スエードのサンダルという組み合わせ。手にはビーチムード満点のラフィア編みトートバッグを提げ、大ぶりなミラーサングラスを合わせて―まるでまだ真夏の暑さの中にいるかのようなスタイリングだ。実のところ、秋の涼しさが一足先に訪れつつあるとはいえ、ニューヨークの日中の気温は依然として高いままで、二人のどちらの着こなしも、それぞれに理にかなっているのだ。
二人が同じ日にまったく正反対のスタイル提案をしてみせるのは、これが初めてではない。以前、二人揃って空港に姿を現した際も、スタイルズはややフォーマルなスーツ感のあるルック、クラビッツはリラックスしたホームウェア風の装いだった。だが遡れば、夏にはお揃いのようなスポーティなカップルルックを披露したこともある。つまり二人のスタイルの「息の合い方」は、「同じものを着る」ことではなく、それぞれが自分自身の季節感を保ちながら、同じ画面の中に並んでいることにあるのだ。
今回の組み合わせは、さしずめ「秋の彼氏、夏の彼女」といったところ。どちらも相手に合わせて季節を変えるつもりはなく、むしろ二つの異なる着こなしのロジックを、同じストリートスナップの中に共存させているのだ。