Louis Vuittonウォッチ部門ディレクターのJean Arnault氏によれば、最初の依頼は本当に時計一つだけだったという。手がけたのはブランドがスイスに構える時計工房、La Fabrique du Temps Louis Vuittonだ。しかし話を進めるうちに、両者はもっと大きなことができると気づく――Louis Vuittonの革工芸と時計製作の専門技術を、車のあらゆる機能的要素にまで広げられるのではないかと。こうして一つの依頼は、部門を横断する車両デザインプロジェクトへと発展していった。
その成果が、2台の車だ。1台は「Classic」Porsche 911 Reimagined by Singerで、ボディにはLouis Vuittonを象徴するサフランイエロー、コバルトブルー、イエローがあしらわれている。もう1台はオープンカー仕様の「Classic Turbo」で、石灰岩を思わせるグレー(Calcaire Lutétien)のボディに贅沢な木目調の仕上げを組み合わせ、内装はLouis Vuittonのウィメンズ・アーティスティック・ディレクターであるNicolas Ghesquière氏自らが手掛けた――彼が自動車のデザインに携わるのはこれが初めてのことだ。