アメリカツアーの最終公演となるはずだったステージが、急遽中止となった。Papa Roachはソーシャルメディアで、ベーシストのTobin Esperanceが健康上の「緊急事態」によりステージに立てなくなったと発表し、バンドは9月19日に予定されていた音楽祭「Louder Than Life」での出演枠をキャンセルした。
ケンタッキー州ルイビルで開催される4日間にわたるこの音楽祭には、200組以上のバンドが出演。9月17日に開幕し、翌日に閉幕を迎える。Papa Roachは音楽祭最終日の前日に出演予定だったが、バンドは「慎重な検討と医療専門家の助言を受け、Papa Roachのベーシスト、Tobin Esperanceは今週末、突発的な緊急事態により出演できないことになりました」と表明した。
「そのため、今年の『Louder Than Life』への出演は叶いません。皆さんが良い時間を過ごせますように。今、私たちが最も大切にしているのはTobinの健康です。11月には彼を再びステージに迎えられることを楽しみにしています。また、この間、応援を続けながら彼のプライバシーを尊重してくださっていることにも感謝します」とバンドは声明で綴っている。
今回キャンセルとなった公演は、本来ヨーロッパツアーに先立つアメリカ最後の公演となるはずだった。Papa Roachの「Rise Of The Roach」ツアーは11月1日、グラスゴーのOVO Hydroを皮切りにスタートし、ダブリン、バーミンガム、マンチェスター、ロンドン、カーディフといった英国各都市を巡演。その後ヨーロッパ大陸各地を回り、12月6日にフランス・リヨンのLDLCアリーナで幕を閉じる予定だ。
バンドは昨年、一連の英国ツアーを行い、その際ロンドンで完売となった大規模公演の前に、メンタルヘルス支援団体「CALM」へ2万ポンドの小切手を寄付していた。11月の新ツアーでも再びCALMを支援し、チケット1枚につき1ポンドを寄付する予定だ。
ボーカルのJacoby ShaddixはかつてNMEのインタビューで、バンドがメンタルヘルスの問題に注目し続ける理由についてこう語っている。「僕たちは最初からこのことを歌ってきた。僕らのデビュー曲『Last Resort』は、まさに助けを求める叫びを歌ったものだ。それはずっと僕たちのストーリーの一部であり、僕自身の人生の一部でもある。自分自身の浮き沈みを経験し、それに向き合う術を少しずつ学んできた。あの暗闇を理解し、それを音楽に込めることで、何千、何万もの人たちと繋がることができたんだ」
現時点で、Tobin Esperanceの健康状態の詳細についてバンドから発表はされていない。