ひとつの箱の中に、カスタードやエッグイエロー蓮の実あんの月餅と、蝶々パイやチョコレートクッキーが一緒に並ぶ——これが今年、望月が台湾で仕掛けたことだ。2022年に台湾へ進出した香港発の高級ベーカリーブランドは、上陸4周年を迎えるにあたり、香港の定番ラインナップをそのまま踏襲するのではなく、中華月餅と洋風クッキーを同じ箱に詰め込んだ台湾限定の「月行」「月杵」「月桂」の3種ギフトボックスを発表した。
パッケージデザインは望月らしい中華風の窓枠モチーフを継承し、それぞれ嫦娥奔月(月へ奔る嫦娥)、玉兔搗薬(薬を搗く玉兎)、呉剛伐桂(桂の木を伐る呉剛)という伝説をモチーフにしている。しかし、この3種の本当の違いを決めているのは、実は内容量と価格設定だ。「月行」は月餅のみ6個入りで、看板商品のカスタード月餅、エッグイエロー蓮の実あん月餅、陳皮あずき月餅が入り、価格は新台湾ドル1,450元。「月杵」は18個入りの盛り合わせで、カスタード月餅に加えて蝶々パイ、チョコレートクッキー、抹茶クッキーが入るにもかかわらず、価格はわずか1,250元。「月桂」も同じく18個入りで、クッキーをアールグレイと玄米茶フレーバーに変え、伝統月餅と蝶々パイを組み合わせた構成で、価格は1,150元。つまり、品目が最もシンプルで内容量が最も少ない「月行」が、3種の中で最も高価なギフトボックスというわけだ。この価格ロジックは望月自身が打ち出したもので、想定される贈答シーンについては、メールの案内によると「月行」は主要顧客や目上の方向け、「月杵」は社内・取引先への労いギフト向け、「月桂」はパートナー企業へのお祝い向けとされている。







