Ladurée所属のエグゼクティブパティシエ、Ann Liが、ブランド第6回目となる「グローバルパティシエコンベンション(Global Pastry Chef Convention)」で優勝を勝ち取った。この大会は毎年ひとつのフランス菓子の定番を課題として指定するもので、今年のお題はサントノーレ(Saint-Honoré)。パイ生地の土台にシュー、カスタード、生クリームを幾重にも重ねる構造は工程が複雑で、パティシエの食感とバランス感覚が最も試される一品だ。各国のシェフが同じ舞台で腕を競うなか、Ann Liは伝統的なレシピをそのまま踏襲せず、台湾茶「台茶12号」こと金萱茶をお菓子の核心に据えた。
作品名は「Saint-Honoré Jin Xuan & Apple」。金萱茶ならではのミルキーな香りと花の香りをベースに、青リンゴの酸味とグリーンカルダモンのスパイシーさを重ね、仕上げにフレッシュなナスタチウムの葉をあしらった。茶の香り、果実の酸味、スパイスがフランス菓子の構造の中で幾層にも織り重なり、最終的に世界各国の審査員を納得させ、今回の優勝作品となった——台湾茶がこのような形でLaduréeの世界舞台に立ったのは、これが初めてのことだ。