鏡の中、額と目尻の小ジワは見慣れた景色。本当に気になっているのは眉間のあの一本の線だ——別に機嫌が悪いわけではないのに、周りからはいつも怒っていると思われてしまう。ボトックスを思い浮かべても、やはり躊躇してしまう。シワが消える代償として表情まで固まってしまうなら、あの「明らかに打ったとわかる顔」は望んでいる結果ではない。
Vogue Japanの報道によると、50回以上のボトックス注射経験を持つ美容ライターが、この疑問を抱えて東京・麻布十番の「イーメディカルクリニック麻布」を訪れた。統括院長の髙橋栄里氏のアプローチは、シワをすべて平らにするのではなく、その人本来の表情の動きを残しながら、筋肉の使い方を調整するというものだった。
このライターはボトックスを約5年打っていなかった。診察ではまず画像診断機器VISIAで撮影・分析を行い、自分でも意識していなかった力の入れ方の癖が次々と明らかになった。額と目尻の小ジワのほかに、顎に力を入れると寄る「梅干しジワ」、そして長年無意識に歯を食いしばることで発達した咬筋、それに連動して緊張していた首の広頸筋まで見つかった。髙橋院長によると、人によって解剖学的構造は大きく異なり、注射位置が少しでもずれると笑顔が不自然になったり、まぶたが重く見えたりすることがあるという。自然な表情を残す注射は、むしろ難易度が高く、複雑な筋肉同士の連動関係を見極める必要がある。
今回実際に受けたのは「眉間+額+目尻セット」約16,000円台湾ドル(日本円74,800円)と「小顔ボトックス」約11,700円台湾ドル(日本円55,000円)の2項目。クリニックには顎、口角、首など単項目のメニューもあり、価格はすべて髙橋院長の診察を基準としたもので、指名初診料と表面麻酔費用は別途となる。院長のこだわりは、1回目の注射をあえて控えめにし、2週間後に約240円台湾ドル(日本円1,100円)の追加注射で仕上げること。実際の筋肉の動きや表情の変化を観察しながら段階的に仕上げていくことで、表情が消えてしまうリスクをできるだけ抑える。











