ズボンを足首まで下ろし、両手でエミー賞の像を抱えるトランプ——これは『サウスパーク』公式Instagramが受賞当夜に投稿した画像だ。添えられた言葉はただ一言、「やっとお前にもエミー賞が来たな」。
今回『サウスパーク』が受賞したのは「優秀アニメ番組賞」。公式投稿には「Trey ParkerとMatt Stone、そしてサウスパークチーム全員に、優秀アニメ番組エミー賞受賞おめでとう!」と書かれていたが、真の話題はあの皮肉画像に集中した。このジョークが指しているのはトランプ自身とエミー賞の因縁だ。彼は『アプレンティス』で2004年と2005年の「優秀リアリティ・コンペティション番組賞」にノミネートされたが、いずれも受賞を逃している。
『サウスパーク』がトランプをネタにするのはこれが初めてではない。ここ数シーズン、番組は矛先をこのアメリカ大統領に向け続けており、彼をサタンと恋愛関係に設定したり、「サイズが小さい」とからかったり、さらには副大統領J.D. Vanceとの関係を描くエピソードまであった。イギリスのParamount+で配信されているシリーズでは、こうした展開がもはや定番と化している。
Trey Parkerは最近のインタビューで、この「トランプをネタにし続ける」原動力は実はある反発から生まれたと明かした。彼は『The Hollywood Reporter』にこう振り返っている。「最初は第1話で徹底的に叩いて終わりにするつもりだったんだ。それが『今度は誰が誰をいじめているんだ』という状況になって、すごく子供じみたジョークに発展した。もうやめない、毎話やり続けるってね」。さらにこう続けた。「みんなが『もういいだろう、そろそろ卒業しろ』と言っても、僕らは『いや、卒業しない、ずっとやり続ける』って言い続ける——それ自体がネタになってしまったんだ」。
ホワイトハウスは昨年7月にこれに反応し、「この番組はもう20年以上も時代遅れだ」と公に表明した。ParkerとStoneによれば、まさにこの一言が、彼らに続ける決意をさせたのだという。
なぜトランプを番組に登場させ続けるのか。Parkerは『The New York Times』の取材で別の説明をしている。「僕らがすごく政治的になったわけじゃなくて、政治がポップカルチャーになったんだ」。彼はこう語る。「実際の政府にしても、ポッドキャストやTikTok、YouTubeにしても、目に入るものすべてが政治だ。もはや政治というだけじゃなく、それ自体がポップカルチャーになっているからね」。