末期患者を酸素を生み出す一株の植物に変え、その代わりに生活資金を得る——これが『フールナイト』の設定の中でも最も冷徹な一文であり、物語全体の出発点でもある。Bandai Namco Filmworksが最新予告編を公開し、安田佳澄の漫画を原作とするこのアニメが2026年11月26日にNetflixで全世界配信されることを発表した。
原作は小学館「ビッグコミックスピリッツ」で連載され、数々の賞を受賞している。物語の舞台は酸素濃度が下がり続け、一年中太陽の光が差さない未来。人類は「トランスフローレーション」という手術を開発し、末期患者を酸素を生み出す植物へと変える。その代わりに、患者の家族には金銭的な補助が支給される。アニメはサンライズとシャフトが共同制作を手がけ、監督は八谷宏が務める。

主人公・神谷俊郎は、トランスフローレーション手術を受けた貧しい青年で、声を内山昂輝が担当する。手術後、彼は「植物化」にまつわる一連の殺人事件の捜査に思いがけず巻き込まれ、物語には濃厚な探偵ミステリーの色彩が加わる。今回の予告編では新たに参加するキャスト陣も発表され、蓬莱由美子役に藤井ゆきの(Fairouz Ai)、天野彩香役に貫井柚佳、天野彩子役に佐倉綾音、平床仁役に水内清光が名を連ねる。
60秒の予告編は、冷たく抑圧的な雰囲気のカットで作品のボディホラー的世界観と、フィルムノワールのような質感を持つビジュアルデザインを表現。余計なセリフは一切なく、映像だけでこの太陽のない世界を積み上げている。
現時点で公開されている情報は配信開始日と声優陣のみで、話数や配信頻度については未発表となっている。