台北大安区のブランドストーリー&アートスペースPLOTでは、2026年8月、記憶や出会い、そして青春をテーマにした優しい物語が展開される。日本の伝説的カルチャー&アートキュレーター、米原康正(Yasumasa Yonehara)が自らキュレーションを手がけ、日本で今注目を集めるアーティスト might の海外初個展《I’m here|私はここにいる》が、8月22日から9月3日までPLOTにて正式に開催される。
今回の展覧会は、米原康正の親友が設立したPLOTで特別に開催される。mightが描く、まだ世界への信頼を失っていない少女たち、そして青春や孤独、ノスタルジーの狭間にある感情の風景を通して、人生の中で束の間交差しながらも、いつまでも記憶に残り続ける大切な瞬間を、観る者に改めて見つめ直してもらうことを目指す。
キュレーター米原康正:青春と信頼を描くことも、大切なアート表現のひとつ
今回のキュレーションについて、米原康正は次のように語る:
「今回、台北にある大切な友人の店PLOTで、mightの海外初個展《I’m here|私はここにいる》を開催できることを、とても嬉しく思っています。
今のアート界では、社会批判や人間の暗部にフォーカスした作品が多く注目されていますが、僕は『青春の眩しい輝き』や『誰かを信じる純粋な気持ち』を描くことも、同じくらい大切な表現だとずっと思ってきました。
mightの作品には、まだ世界への信頼を失っていない少女たちが登場します。彼女たちの笑顔は、誰かと出会えた喜びや、人生が交差する瞬間の尊さを描き出しています。
展覧会タイトル《I’m here》は、今この瞬間の『私はここにいる』を意味すると同時に、記憶についての宣言でもあります。『あの日、あなたと出会った私は、今もなおここにいる』——たとえ出会いが束の間であっても、その微かな光は消えることなく、心の中に残り続けるのです。
台湾の映画や文化に触れるたびに、僕はいつも『記憶の温度』を大切にする感性を感じます。mightの作品も、きっと静かにみなさんの心に届くと信じています。この展覧会が、PLOTを訪れる方々にとって、自分自身の『あの日』と再び出会うきっかけになれたら、これほど嬉しいことはありません。」
イラストレーションと現代アートを横断するArtrator
言葉にしがたい青春の感情を、抒情的な筆致で描き出す
自らを「Artrator(アートレーター)」と称するmightは、淡い色彩と軽やかな余白、そして繊細な筆致を得意とする。彼女が描く人物や情景には、青春や孤独、ノスタルジーが入り混じった独特の空気感が漂い、言葉にしがたい曖昧な感情を、温もりのあるビジュアル言語へと昇華させている。
SNSでも精力的に活動するmightは、音楽カルチャーとも深いつながりを持つ。日本の人気アーティスト・和ぬか(Wanuka)のヒット曲〈寄り酔い〉のビジュアルとミュージックビデオを手がけ、抒情的で幻想的な映像で楽曲の世界観に呼応し、若い世代から大きな注目を集めた。
商業イラストとファインアートの間を自由に行き来しながら、mightは自身の表現の可能性を広げ続けている。今回、初めて作品を海外へ持ち出し、大好きな台北で個展を開催することについて、彼女は期待を込めてこう語る:
「自分の作品をみなさんにお届けできること、とても嬉しく思っています。この展覧会を通して、台北のみなさんと出会えることを楽しみにしています。」
《I’m here|私はここにいる》は、単なる存在の宣言にとどまらず、記憶と出会いに宛てた一通の手紙でもある。本展は、訪れるすべての人をmightのアートの世界へと誘い、少女の笑顔や青春の微かな光、そして繊細な感情の中で、人生の中で消えることのなかった自分自身と、改めて出会う機会を届ける。
展覧会情報
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