政財界の要人や韓流スターに長年愛されてきたTTEURAKの看板メニューは熟成韓牛とヒレ肉だが、韓牛そのものは台湾に輸入できないため、今回の限定コースでは和牛に置き換え、韓国式のタレや調理法はそのまま持ち込んだ。メニューは両者の「肉」の語彙を対比させる構成:TTEURAKの韓国式ユッケと梵燒肉の生牛肉タルタルを並べ、看板の炭火焼きヒレは藁燻しで香りを重ね、山塩・黒トリュフ・梵燒肉自家製ガーリックソースを添える。締めはTTEURAK秘伝の牛尾スープご飯と牛モツスープだ。この「VANNE x TTEURAK」出張コラボは全席完売済み。ディナー終了後も、牛尾スープご飯・生牛肉タルタル・水キムチ・アミの塩辛の4品は梵燒肉のメニューに残り、9月末まで提供される。
この組み合わせの面白いところは、鉄板焼きと天ぷらが表面上はまったく異なる技法でありながら、核心は共に「火」を巡っている点だ:鉄板は高温で瞬時に食材の変化を閉じ込め、天ぷらは油温を精密にコントロールする。メニューは毛蟹とオシェトラキャビアから始まり、車海老、モンゴウイカ、絹さや、とうもろこし、紫蘇うに、貝柱、穴子といった江戸前天ぷらが続き、最後は近江牛と黒トリュフで鉄板焼きの技を見せる。中でも「天孝 x Ukai-tei Kaohsiung共演」の一品は、鮑と天ぷらの素麺を同じ皿に盛り込み、油鍋と鉄板が一枚の皿の上で出会う仕掛けだ。使用する器は日本の陶芸家・道川省三とのコラボ酒杯で、儀式感を食卓まで貫いている。