ジョージ・クルーニーがヴェネチア国際映画祭で金獅子生涯功労賞(Golden Lion for Lifetime Achievement)を受賞した夜、エイミー・クルーニーのヘアカラーもまた目を引くディテールとなった。長年彼女を担当するヘアスタイリスト兼メイクアップアーティストのディミトリス・ジャネトス(デヴィッド・マゾッタがアシスト)が仕上げたのは、彼が「blurred brown」と呼ぶ秋色ヘアカラーだ。

この手法は、夏のキャラメルブラウンの明るいトーンを完全に消してしまうものではない。ジャネトスがVogueに語ったところによると、ポイントは夏のハイライトを「そのまま残しつつ、ぼんやりと透けて見えるようなハイライトに変える」こと。同時に全体のトーンは濃厚に保ち、色落ちした印象にならないようにするという。彼はロレアル パリの製品を使ってこの濃淡が入り混じったブラウンの層を作り出し、最後はふんわりとしたテクスチャー感のあるカールに仕上げた——この髪型は、彼女がヴェネチアの運河を水上タクシーで渡る際、風になびいて絵になる仕上がりとなった。

メイクはエイミー・クルーニーらしい定番路線を踏襲している。ジャネトスはシャーロット・ティルベリーのリップライナー「Lip Cheat」(カラーはFoxy Brown)でソフトなマットピンクブラウンのリップを描き、柔らかいブラシでエッジをぼかした。同じカラーを頬にも軽くのせ、温かみのあるコントゥアで陰影をつけている。仕上げにはシャーロット・ティルベリーの「Airbrush Loose Powder」を使い、Tゾーンを押さえるようにパウダーをのせ、唇にも薄くはたいてメイク持ちを長持ちさせた。ジャネトスはこの日の目標を「彼女のメイクをソフトでエアリーな仕上がりに保つこと」と表現。この日彼女がまとったトム・フォード バイ ハイダー・アッカーマンのブラックドレス——体にフィットしたシルエットで、シルクタフタとレザーのディテールでプリーツを表現——にもマッチしていた。同ブランドのVertigoヒールと、同系色のクラッチバッグを合わせている。








