開け放たれたドアは、開いた鳥かごのようにがらんとしている——ドレスと濃いメイクだけが座席に残され、人の姿はもうない。これはCHANELが新香水「ココ マドモアゼル クラッシュ アプソリュ」のために撮影したイメージフィルムの冒頭シーンだ。『つぐない』や『ある少年の告白』などを手がけた監督ジョー・ライトがメガホンを取り、歌手グレイシー・アブラムスをブランド最新のミューズに迎えた。物語の舞台は、深夜のパリに設定されている。


ショートフィルムの中で、アブラムス演じる女性は最初、凝ったドレスに身を包み濃いアイメイクを施しているが、やがてそのすべてを脱ぎ捨て、たったひとつだけを残す——一筋の香りだ。CHANELは本作でもCOCO MADEMOISELLEシリーズが一貫して描いてきたキャラクター設定を踏襲しつつ、より若く、よりセクシーで、身体の躍動感をいっそう際立たせた語り口へと更新している。それこそが、シリーズ新作「CRUSH ABSOLU」に与えられたトーンでもある。









